熊野古道に提灯設置 街道の歴史と魅力発信
熊野古道の世界遺産登録15周年にちなみ、和歌山県和歌山市は市内にある熊野古道に提灯(ちょうちん)を設置した。
市ではことし8月に熊野古道推進協議会を開催しており、提灯や案内板設置など、環境整備に向けた事業計画を決めた。市内の熊野古道は大阪府との境界にある滝畑から海南市に隣接する薬勝寺まで南北にわたり、道中には山口王子、川端王子など御子神を祭る神社跡の社や石碑が残る。
提灯は道中と中山王子、山口王子、二つの川辺王子、川端王子、平尾王子の28カ所に30個を設置。熊野古道を散策する人の目印として、また住宅街や道路にたたずむ王子に熊野参詣の人々が歩いていた当時の雰囲気を引き出している。
市では今後、街道に矢印など案内板を設置するとし、提灯も追加し、協議会や地域の意見や提案をもとに環境整備や魅力向上の取り組みを進めていきたいとしている。
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