台風19号被災地へ 島精機が日赤県支部に寄付

 ㈱島精機製作所(和歌山県和歌山市坂田、島三博社長)は28日、ことし10月の台風19号で甚大な被害を受けた被災地支援のための義援金を、日赤県支部に届けた。寄託された義援金は、各被災地に設置されている「義援金配分委員会」を通じ、順次、被災した人に届けられる。

 同日、同社の今井博文総務人事部長が和歌山市吹上の同支部を訪れ、髙瀨一郎事務局長に目録を手渡した。

 義援金は本社や国内各地の営業所、関連会社から寄せられた82万7375円。本社では食堂に募金箱を設置し、社員の他、関係業者からも善意が寄せられたという。

 台風19号は、10月12日に静岡県に上陸。関東甲信、東北地方などで記録的大雨となり、甚大な被害をもたらした。

 福島県の阿武隈川の氾濫では、同社の機械を設置している会社なども、機械が水に浸かるなどの被害に遭った。同社では、現地に約15人の技術者を派遣し、無償点検や修理を行った他、ボランティアに使ってもおうと軍手を寄付したという。今井部長は「被害に遭われた人たちは本当にご苦労されている。一日でも早く日常生活が戻ることを願い、寄付させていただきました」と話した。

 日赤本社に寄せられた義援金は、10月31日現在で約28億6500万円に上り、11月18日までに約11億6900万円が義援金配分委員会へ送られている。髙瀨事務局長は「災害時に被災地域の方々の安全と健康を守ることがわれわれの使命。皆さんの善意をしっかり届けたい」と話していた。

義援金の目録を手に今井部長㊨と髙瀨事務局長

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