リサイクルアート紹介 JICAシニア隊員小池さん

 国際協力機構(JICA)のシニアボランティア隊員として、中米のコスタリカで2年間活動し、このほど帰国した和歌山県和歌山市の小池眞千子さん(68)の作品展「La exhibicionde Machiko enCosta Rica 私が見たコスタリカ」が16日まで、同市十二番丁のMsギャラリー12番丁で開かれている。

 小池さんはこれまで造形絵画教室で指導し、中学校で美術講師をしていた。7年前にも協力隊員としてトルコで活動した。

 今回の訪問では、職業訓練センターで手工芸指導員として、自然界の物やリサイクル品を使った芸術創作を提案。生徒だけでなく講師にも技術指導し、滞在期間中には展覧会も開いた。

 「コスタリカは自然が豊かで、鳥や昆虫、植物などは色鮮やか。ありとあらゆる色があり、大きな刺激を受けました。新しいアイデアもたくさん湧いてきましたね」と振り返る。

 現地ではダンボールや発泡スチロールを使って版画を制作。紙やインクなど思うような画材がそろわず、苦労したという。また、リサイクルセンターで不要になったプルトップを大量に収集。やすりで磨くなどして、バッグや小物に生まれ変わらせた。

 今展では版画6点の他、プルトップ約1000個をリボンでつないで作ったバッグ、ボタンや鳥の羽で制作したアクセサリーなどを多数展示。現地の民芸品も販売する。活動の様子も写真で紹介し「廃材を生かした多彩な表現を楽しんでもらいたい。コスタリカの空気を感じて」と話している。

 15日午後1時半から、小池さんのトークがある。

 午前11時から午後6時半まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・431・8255)。

会場で版画作品を手に小池さん

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