創業者の生誕地に寄贈 パナソニック『百年史』
パナソニック㈱は16日、創業100年を記念して編さんした社史『パナソニック百年史』を、創業者・松下幸之助の出身地、和歌山市に寄贈した。
百年史は本編が725㌻、資料編が254㌻の2冊。同社は1918年(大正7)3月、松下電気器具製作所として創業しているが、同書は1894年に松下が名草郡和佐村(現在の同市禰宜)に誕生したところから書き起こされ、「経営の神様」とたたえられた創業者の歩みを会社発足以前からたどり、昨年3月の創業100周年までの1世紀にわたり、日本の電気産業をけん引してきた歴史をつづっている。
今月完成したばかりで、全国の都道府県知事などに贈呈する予定。松下の生誕地である和歌山にはいち早く贈ろうと、同社の岩本英明関西支店長が市と県、和歌山大学を訪れた。
市役所で岩本支店長から百年史を受け取った尾花正啓市長は「松下幸之助さんは市民にとって神様のような人。大事な歴史がまとめられた本であり、ありがたい」と感謝。来年は松下が1960年に名誉市民となって60年の節目であり、記念行事などを行いたい考えも示した。
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