県立和歌山の南さん入賞 愛鳥週間ポスター

 「令和2年度愛鳥週間用ポスター原画コンクール」の全国審査で、県立和歌山高校3年の南里奈さん(18)の作品が入賞し、18日に和歌山市湊通丁北の和歌山県庁南別館で表彰伝達式が行われた。

 同コンクールは公益財団法人日本鳥類保護連盟が主催。全国の小中高校から4万7309点の応募があり、各都道府県から選ばれた406点を審査。52点が入賞した。

 南さんの作品に描かれた鳥はチドリ目シギ科に分類される「ヒバリシギ」で、水田や淡水湿地、川岸などに生息。南さんは自宅や学校の周辺に田んぼがあり、自分が生活する範囲内にいる鳥を調べていくうちに、ヒバリシギが田んぼで生息することに着目。表情を忠実に描写するため、特徴を研究して鳥の形状や大きさ、背中の羽のVラインの模様などのポイントを押さえながら描いたという。

 伝達式で、海草振興局の西山進局長から賞状を受け取った。南さんは「似たような鳥と区別をつけることが難しかった。ヒバリシギの日常を切り取るような画面と焦点で、自然に生きている存在感を出すことにこだわった。入賞できてとてもうれしい」と喜びを話した。

入賞したポスターを手に南さん

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