性暴力被害の支援充実を 今井、自見政務官が視察

 性犯罪・性暴力被害者の支援、児童虐待への対応などの政策の充実を目指し、今井絵理子内閣府大臣政務官と自見英子厚生労働大臣政務官が25日、和歌山市内の関係機関を視察し、取り組みの現状や課題について意見を交わした。

 視察先は、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援機関として県が運営する性暴力救援センター和歌山「わかやまmine(マイン)」(紀三井寺、県立医科大学付属病院内)、県子ども・女性・障害者相談センター(毛見)、県男女共同参画センター「りぃぶる」(手平、和歌山ビッグ愛内)の3カ所。

 県によると、わかやまマインは2013年7月に開設され、病院を拠点に県が直接運営する形態の性暴力被害に関する支援機関は全国で唯一。また、ドメスティック・バイオレンス(DV)や児童虐待などの相談に対応する県子ども・女性・障害者相談センターの女性相談部門の職員が常駐し、一体的に運営されていることも全国的に珍しいという。

 2018年度の実績で、わかやまマインは578件の相談を受けており、同センターに寄せられた女性相談は4909件となっている。

 今井、自見両政務官は各機関を訪れ、職員から業務内容などの説明を受け、意見交換した。

 自見氏は「厚労省として婦人保護事業の抜本的見直しを視野に入れて検討を進めている。和歌山の取り組みを参考にしたい」、今井氏は「女性への暴力は決して許されない。なかなか声を上げられず、一人で悩んでしまう人が多いと感じている。DVと児童虐待は同時に行われている場合も多く、対策の連携が非常に重要。現場の声を大事にしながら、政策に生かし、取り組みを充実させていく決意だ」と話した。

あいさつする今井政務官㊧と自見政務官(県子ども・女性・障害者相談センターで)

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