相互理解で働き方改革を イクボスセミナー
組織で結果を出しつつ仕事と私生活を楽しみ、部下のキャリアを応援できる上司「イクボス」について学ぶ講座が15日、和歌山県和歌山市西汀丁の勤労者総合センターで開かれた。
市では市内の企業や団体に講師を派遣して講座を開催しており、今回は5社が参加する合同講座で約20人が参加。NPO法人ファザーリング・ジャパン関西理事長の篠田厚志さんが夫婦の家事育児のバランスや、仕事における価値観について講演とディスカッションを行った。
篠田さんは、20年前から共働き家庭が増加している一方で、家事育児は母親が一日に8時間近く行っている現状を説明。職場の理解が低く育児休暇を取りたくても取れない男性がいると話した。そのような中で社会や部下のプライベートを理解し、仕事の効率化や自分のワークライフバランスを重視できるイクボスの存在が大切だとした。
イクボスは互いの考え方は違うということを忘れないことがポイントとし、部下の家族や生活を知るために自分のことを発する自己開示や部下のモチベーションを維持したマネジメントが必要と話した。篠田さんは「100人いれば100通りの働き方があり、そこに答えはない。互いがプライベートも仕事も充実させるには相互理解が大切」と語った。
参加者はイクボスになるため、これからどのような行動に移していくかをそれぞれ考え、発表していた。
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