ICTの教育への導入 和大付小で授業研究会

和歌山大学付属小学校(和歌山県和歌山市吹上、今村律子校長)で25日、インターネットやタブレット端末といったICTを活用した授業の研究会が開かれた。全国の教職員や教育委員会などから約200人が参加し、子どもたちの情報教育やプログラミングの実践などについて考えを深めた。

来年度から実施される新学習指導要領ではプログラミング教育やICTの活用などが含まれている。研究会は情報モラルやドローンのプログラミング、判断や処理などの工程を図と矢印で分かりやすく示すフローチャートなど、8クラスの授業を公開。授業ごとの座談会とプログラミング体験会を行った。

情報モラルとネット依存に関する授業の座談会では、参加者と授業をした教員が、授業の流れや子どもたちの発言について意見交換。インターネットを使い過ぎないために考えたルールを絶対的に考える児童との向き合い方や、SNSの匿名性と個人を特定される可能性を低学年の児童にどのように導入していくかなど、さまざまな質問や意見が出された。

体験会ではドローンやボール型ロボットのスフィロのプログラムを作成。小型コンピューターボード「マイクロビット」のプログラミングも行った。参加者はタブレットにコードを入力。コードの書き方に苦戦しながら揺れに反応して光るライトを作っていた。

全体講評では、同大学教職大学院の豊田充崇教授が「子どもの思考力を育てるプログラミング教育とICT」の演題で講演を行った。

コードの入力方法を教わる参加者

コードの入力方法を教わる参加者

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