正確な情報を 新型肺炎で和市危機管理会議
新型コロナウイルスによる肺炎患者の発生に備え、和歌山県和歌山市は4日、庁内関係部局による2回目の健康危機管理連絡会議を市役所で開き、感染が疑われる症状がある人のための相談窓口「帰国者・接触者相談センター」を市保健所内に設置することや、正確な最新情報を市民に発信していくことなどを確認した。
厚生労働省は同日、ウイルス検査を行う患者の基準拡大を発表。従来の条件から肺炎の症状を外し、37度5分以上の発熱と咳などの軽い呼吸器症状も含め、渡航歴や濃厚接触の対象地域を、中国湖北省武漢市から同省全域に広げた。
連絡会議はこうした状況を踏まえて開かれ、松浦英夫保健所長は冒頭、「(患者)発生時の万全の態勢を整え、正確な情報を共有することにより、市民に過度な不安を与えないように対策をしっかり講じていきたい」と呼び掛けた。
その後の会議は非公開で行われ、終了後の松浦所長らの説明によると、今後、帰国者・接触者相談センターを保健所内に設置し、症状がある人からの相談を受け、帰国者・接触者外来(設置医療機関は非公表)の受診を調整する。
一部報道で、県内で患者が発生したとの誤った情報が流れたことを受け、市民に正確な情報を伝えることを徹底するとし、発生状況などは市ホームページで発信していく。
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