児童に体罰 県教委が男性教諭を停職6カ月処分
和歌山県教育委員会は7日、児童に体罰を行ったとして、和歌山市立小学校の男性教諭(46)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。
学校人事課によると、教諭は昨年12月19日、自身が担任する6年生のクラスで給食の時間に数人の児童のこめかみを両手のこぶしで押さえて回し、逃げた男子児童を追い込んで拳骨で数回殴った。23日には教諭が近づいてきたので逃げようとして仰向けに倒れた同じ男子児童の腹に乗り、腰や足を蹴り、「帰れ。明日も来るな」と言って男子児童を帰らせた。
授業が終わっていないのに帰宅した男子児童を不審に思った両親が話を聞き、体罰が判明。両親は同日学校を訪れ、教諭と校長に面会した。その後クラスでアンケートと家庭訪問を行ったところ、ほうきで足をたたいたり、額を指で強くはじいたり、4月から継続して体罰が行われており、男子児童が軽傷を負っていたことが分かった。
教諭はこれまで体罰などの問題はなく、12月まで他学年の教員や児童は体罰に気付いていなかったという。教諭はクラスをまとめたいという思いが強かったが、うまくいかないこともあり、体罰に至ったと説明しており、「子どもや家族に嫌な思いと苦痛を与えて申し訳ない」と話しているという。
同校の校長(54)も管理監督責任を問い戒告の懲戒処分とした。
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