歩道前の一時停止周知を 県警が対策会議

事故防止に向け横断歩道の歩行者優先を徹底する県警の対策会議が14日、和歌山県和歌山市西の交通センターで開かれた。

日本自動車連盟(JAF)の調査で一昨年、信号機がない横断歩道を歩行者が渡るときの車の一時停止率が全国ワースト3位だったことから昨年初めて開催。県警の交通部各課や国土交通省近畿運輸局和歌山運輸支局、県トラック協会など官民の関係機関や団体から17人が出席した。

昨年の横断歩道での一時停止率は8・9%と改善しているが、全国ワースト10位。県内の交通事故による死者数は33人で過去最少となったが、うち11人は歩行者だった。

会議で島泰弘交通部長は「一昨年より一時停止率は良くなっているが、定着には遠い。出席されているドライバーの皆さんには、率先して歩行者優先に取り組んでもらいたい」と述べた。担当者が日照時間の短い月に歩行者の事故が起きていることや目立たない服装の被害者が多いこと、横断歩道前でも減速しないドライバーがいることなど、昨年発生した交通事故のさまざまな要因を説明した。啓発ステッカーの掲示やラジオCMなどの取り組みも報告された。

今後の取り組みも協議し、参加者は歩行者が持ち歩ける携帯式の横断旗の製作と配布や、バスの乗客に向けた横断注意のアナウンス、自動車販売店でののぼりの掲出などの啓発活動を提案した。

ドライバーと歩行者の意識啓発について話し合った

ドライバーと歩行者の意識啓発について話し合った

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