470人陰性 済生会有田病院の検査終了

医師や患者、その家族ら11人の新型コロナウイルスへの感染が確認された和歌山県湯浅町の済生会有田病院について県は25日、その他の職員や入院患者など関係者約470人のウイルス検査が終わり、全て陰性だったと発表した。県庁で記者会見した仁坂吉伸知事は「病院の正常化が証明される入り口に来ている」と述べた。

会見では、同院の元入院患者で15日に感染が確認された60代男性の80代の母親が24日に退院し、16日に感染が確認された50代男性も25日に退院したことが発表された。

県は、県内で初めて感染者が確認された13日から毎日、県庁で記者会見を開いてきたが、26日以降は、大きな状況の変化があった場合に随時行う方針に切り替えた。

仁坂知事は初の感染確認以来の対応について、「初めてのことで全力をもって立ち向かったが、院内感染を防げなかった時は大変なことになると思い、ひやひやした」とし、「手間隙をかけて県下中を調べているが、感染が広がっている兆候はない」と改めて話した。

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