休校中も指導、ケアを 県教委が対応示す

和歌山県教育委員会は28日午後、臨時会を開き、宮﨑泉教育長が、県立学校の3月2~24日の臨時休校、卒業式の中止、10、11日の高校入試の予定通り実施を報告した。各委員からは、休校中の学習指導や進級、単位認定への対応、ケアを必要としている生徒への対応などについて県教委事務局に質問が相次いだ。

受験や進路指導、進級などに関する生徒の個別指導については、教員と生徒が連絡を取り合うなどして休校中も対応する。単位認定については、弾力的、総合的に判断するとし、必要に応じて生徒に教材を配布するなどし、家庭での学習を促すとしている。

生活面や心のケアを行っている生徒への対応は、生徒や家庭のニーズに応じ、通常通り勤務するスクールカウンセラーやソーシャルワーカーらが合意の上で対応する。

卒業式の中止に伴い、卒業証書は28日に各校で卒業生に手渡した。一部の学校は同日に式典を急きょ実施し、3年生の登校日でなかった学校では個別に手渡す対応をとる。

盲学校やろう学校など寮を設置している学校では、対応が困難な家庭を除き、同日で生徒を帰省させることとした。

高校入試は予定通り実施するが、感染のリスクを下げるため、一つの教室に入る人数を少なくするなどの対応を検討している。

臨時会終了後、取材に応じた宮﨑教育長は「卒業生を卒業式で送り出せないのは断腸の思い。休校中は保護者が困らないよう、市町村教委には子どもの預かりをお願いしているところだが、悩ませていることと思う」と述べ、各市町村教委の意向を尊重して対応を進めていく考えを示した。

臨時休校中の対応などが報告された県教委臨時会

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