70代の男性が死亡 新型コロナ感染で県内初

 和歌山県は2月28日、新型コロナウイルスに感染し入院していた県内の70代男性が同日死亡したと発表した。死因は急性腎障害と新型コロナウイルス肺炎。県内での感染者の死亡は初めて。

 県によると、男性は湯浅保健所管内在住。基礎疾患があり職業は農業。2月1日に嘔吐(おうと)の症状が現れ、5~6日に37・9度~39度の熱が出たため湯浅町の済生会有田病院を受診した。13日に検体を採取してウイルス検査を行ったところ陽性が判明した。21日と24日にもウイルス検査を行いどちらも結果は陰性だったが、26日に容態が急変。野尻孝子県福祉保健部技監によると、血圧の低下などが生じ酸素投入量が増えたといい、28日午後に死亡が確認された。

 仁坂吉伸知事は同4時半から県庁で記者会見し、「人命が失われたのは大変重い。心からご冥福を申し上げる」と沈痛の表情を浮かべた。男性の状態については「肺炎が長く続き、人工呼吸器で何とか命を持たせている状態だった」と説明。感染拡大の防止に向け「人が亡くなることはできるだけ避けるように頑張っていかなければいけない」と強調していた。

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