IRの誘致は断固反対 市民団体が発足集会
カジノを含む統合型リゾート(IR)の和歌山県内誘致に反対する住民らが2月29日、反対組織「ストップ!カジノ和歌山の会」を立ち上げた。同日紀三井寺の南コミュニティセンターで「ストップ!カジノスタートのつどい」があり、参加者らが「一攫千金は夢のまた夢。カジノは〝麻薬〟で生活をだめにする」と訴えた。
つどいでは静岡大学人文社会科学部の鳥畑与一教授が講演。近接する大阪と和歌山が共にIRの誘致を目指すことについて「近いIRを渡り歩くという声も聞くが、客を囲い込むのがカジノ。違うカジノ企業が経営しているところは渡り歩けない」と指摘した。候補地の和歌山マリーナシティの印象については「閑散としている」と語り、「リゾート開発失敗の負の遺産を何とかしたいという県の気持ちは分かるが、IRを持ってくるのは最悪だ」と批判した。
カジノで知られるラスベガス(米国)の状況も紹介。「カジノをしにラスベガスへ来る人は減っているが、街の至る所にスロットマシーンがあり、来た人の多くがカジノをする。外に出歩かない仕組みになっている」とし、「IRはカジノでもうける施設。地元で使われるはずだったお金が吸い取られるだけだ」と強調した。
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