楽器作り、かご編みなど 体験「ぷる博」多彩に

和歌山県紀の川市の特産である果物を生かし、市の魅力を発信する「第4回紀の川フルーツ体験!ぷるぷる博覧会」(ぷる博)。4月12日まで同市全域で開かれており、8日には音楽好きのフルーツ農家による楽器の手作り体験、自然素材のつるを使ったかご編みなどが催された。

粉河の青柳竹泰さん(23)宅では、「マイバイオリン作り体験」を実施。地元の人や大阪、和歌山市などから5人が集まり、自分だけの楽器作りに挑戦した。

青柳さんは粉河の畑でブドウを中心にさまざまなフルーツを栽培する傍ら音楽に親しみ、演奏以外にもコントラバスなどを手作りしている。

同日と15日の2日間で開催。この日は組み立てとニス塗りを実施。参加者はバイオリンキットを使って指板とナットの調整、ネックとボディのジョイントなど青柳さんの指導を受けながら製作した。15日は弦を張るフィッティングを行う。

大阪府豊中市の今城明日香さん(29)は「初めてで、もっと大変かと思ったけれど楽しみながらできた。家で弾いてみたいです」と笑顔。青柳さんは「楽器を実際に作ることで愛着が湧いて音楽をより身近に感じてもらえればうれしい」と話した。

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貴志川町西山のダイマル農園では、自然素材のつるを使ったかご編み体験と多肉植物の寄せ植えが行われた。

同農園の台丸谷久実さんが参加者4人に指導。その後は好きな多肉植物を選んで寄せ植えをし、ティータイムを楽しんだ。

和歌山市梶取の小松由紀子さん(62)は「難しそうと思ったけどできて良かった。かごはミカンを入れて家に置いて楽しみたい」と笑顔。台丸谷さんは「イベントは人との出会いがあり、つながることができるのが良いところ。今後もいろんな人とつながれたら」と話した。

台丸谷さんは同日、同市産の蜜蝋(みつろう)で作るハンドクリームとリップクリーム作りも開催。参加者はオイルや香りを選んで無添加の作品づくりを楽しみ、自分好みに仕上げた。

かご編み体験は金・土曜日の午後1時から、ハンドクリームとリップ作りは金・土曜日の午前10時から。申し込み、参加費などの問い合わせは台丸谷さん(℡090・3706・7660)。

バイオリンを製作する参加者

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