学習ドリルの売上増 長期休校で自宅用に需要

新型コロナウイルスの感染拡大によりほとんどの小中高校が臨時休校になっていることを受け、和歌山県内の書店では、自宅学習のためのドリルの売れ行きが伸びている。

年度末のこの時期、書店には新学年用の学習書籍が並ぶのが恒例だが、ことしは復習用のドリルが例年にない売れ行きを見せている。

岩出市備前のアラオ岩出店では、復習ドリルと併せて、すぐそばに並んだ折り紙やクラフト創作物などを購入する人も多いという。感染防止対策として、買い物かごを時間を区切って消毒する対応もしている。

母親と祖母と共に訪れた市立山崎北小学校の二宮颯聖君(7)は、復習ドリルを手に、「規則正しく生活をして、明日から午前中にこのドリルを頑張ってご褒美をもらう」と笑顔で話した。

和歌山市松江向鵜ノ島の「TSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山店」では、休校が発表された2月27日以降の週末から学習書の購入者が増え、復習ドリルの売り上げは通常の2倍になっている。ドリル以外にも、パズルや知育ブロックの販売も好調だという。

同市広瀬中ノ丁の宮脇書店和歌山店では、書籍を配達するサービスを行っているため、小学生の子どもがいて、外出を控えている妊婦などからの注文が増えているという。

市立紀伊小学校の小嶋綾歌さん(8)は母親と一緒に来店し、「自分一人でできるドリルを選びに来た。休み中に一冊終わらせたい」とにっこり。店員から並んでいるドリルそれぞれの特徴を聞き、きょうだい3人分を購入していた。

春休みと合わせると約1カ月に及ぶ異例の長期休校に苦慮する保護者と子どもたちのため、各店はサービスの充実に努力している。

書店で学習ドリルを選ぶ親子

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