歴史や自然の文化財紹介 風土記の丘でパネル展

和歌山県和歌山市岩橋の県立紀伊風土記の丘で、史蹟名勝天然記念物保存法施行100年を記念したパネル展「記念物100年」展が行われている。20日まで。

同法律は1919年に施行。現在の文化財保護法の前身にあたる。「記念物100年」は文化庁による記念事業で、巡回展「発掘された日本列島2019」展内の特集展示や全国の施設でのパネル展示を行っている。

県内には史跡27件、名勝10件、天然記念物15件、名勝・天然記念物と特別名勝・天然記念物が1件ずつ登録されている。同所にある岩橋千塚古墳群は全国で8カ所しかない古墳の特別史跡。

展示では県内の名勝や天然記念物、岩橋千塚古墳群を含むパネル35枚を展示。海上鎮護の神として親しまれてきた神島(田辺市)や、擬石や擬木を使った構造や技術が特徴的な琴ノ浦温山荘の庭園(海南市)、昨年10月に史跡に指定された水軒堤防(和歌山市)などを紹介している。

また、記念物の保全や活用の取り組みも紹介。岩橋千塚古墳群の清掃活動や埴輪(はにわ)の復元整備、水軒堤防のマツの植樹、世界遺産である熊野、高野山の参詣道の道普請を取り上げている。

学芸課の佐々木宏治課長は「史跡や名勝を知っていても、文化財として守られていることを知らない人も多いのでは。自然物も文化財であることや、保全と活用の取り組みも知ってもらい、一緒に文化財を守っていけたら」と話していた。

午前9時から午後4時半(入館は4時)まで。毎週月曜休み。問い合わせは同所(℡073・471・6123)。

和歌山の史跡・名勝・記念物を紹介

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