みんなで卒業うれしい 小学校で証書の授与

和歌山県和歌山市内の市立小学校で23日、6年生に卒業証書の授与が行われた。

市教委では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、小学校や幼稚園の卒業式を中止としていたが、現在の和歌山における感染症の状況や保護者らによる署名活動などを受けて、16日に規模を縮小し、出席者を卒業生と教職員、保護者は子ども1人につき1人までに限るなど感染予防を徹底した上で実施するように通知した。

市立楠見西小学校(市小路、宮原和美校長)では、卒業生18人が出席。体育館の窓を開けて換気し、児童や保護者は間隔を空けて座った。

児童一人ひとりに卒業証書を手渡した宮原校長は「6年間は楽しいことばかりではなかったと思う。家族や先生、友達、支えてくれる人がたくさんいることを忘れずにいることで感謝の心が生まれる」とあいさつ。児童は保護者の方を向いて「ありがとうございました」と6年間の感謝を伝えた。

式の後、玄関から校門までの道を教員らが花飾りのアーチをつくって6年生を見送り。校門でアルバムや通知表を受け取った児童は記念撮影をして別れを惜しんだ。

卒業生の市川健人君(12)は「休校になった時は、せっかくの卒業式がなくなって残念だった。きょうはちょっと形は違うけど、みんなで卒業できて良かった。中学校では今より人数も増えるので、友達ができるのが楽しみ」と話していた。

証書を受け取る卒業生

証書を受け取る卒業生

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