全国の仲間と心一つに 聖火ランナー直川さん
桐蔭高校の卒業生で、現在は日赤和歌山医療センターの血液内科部部長を務める。2000年、同センターの血液内科立ち上げを機に和歌山に戻り、骨髄移植の導入などに尽力した。
学生時代は剣道部に所属。長距離走が苦手だったというが、「苦手なことに向き合ってみよう」と50歳で毎朝10㌔を走るトレーニングを開始したことが転機となった。少しずつマラソンの魅力にはまり、53歳で初のフルマラソンに挑戦。「結局、満足のいく走りを求め14回走りました」と笑顔で振り返る。
直川さんには、骨髄バンクを通じ交流を続けている人がいる。白血病を骨髄移植で克服した自身の経験から、骨髄バンク設立に奔走した大谷貴子さん(58=埼玉県)と、当時大谷さんの主治医の一人で、現宮崎県赤十字血液センター・センター長の北折健次郎さん(60=宮崎県)だ。今回、直川さんが「お互い推薦し合って、3人で応募しないか」と声を掛け、見事それぞれがゆかりの地でランナーに選ばれた。「3人でオリンピックと骨髄バンクへの思いを込めて、一つの聖火をリレーしたい」と思いは熱い。また「全国トップクラスの単位人口あたりの献血者数、骨髄バンク登録者数を誇る和歌山。そんな県民のボランティア精神をぜひ全国にアピールしたい」と意気込んでいる。
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