パワハラや不正休暇 県が職員2人を懲戒処分
和歌山県は26日、部下の50代男性職員に対して暴言などのパワーハラスメントを行っていたとして、県土整備部道路局課長級の50代男性職員を同日付で減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。また、診断書などを偽造して病気休暇を不正取得し、計155日間の欠勤を生じさせたとして50代の男性主査を懲戒免職とした。
県監察査察課によると、パワハラを行った職員は昨年4月から11月ごろにかけて、部下に対し「わしを陥れる気か」「うそばかり言う」「俺が怒られているのが面白いんか」などの暴言を浴びせた他、人前で長時間叱責したり、丸めた紙を投げつけたりすることもあったという。
職員は同課の聞き取り調査に対し、人前で長時間叱責したことを「感情的になりすぎた。課長として張り切っていた」と認める一方、それ以外の行為については「その職員に対する期待も大きく、指導の範ちゅうだと思っている」と否定した。職場内で「職場で毎日誰かが怒鳴られているのを聞きながら仕事をするのはつらい」との声があることについては「今後このようなことがないようにしていかなければいけない」と話しているという。
免職となった男性職員は2018年9月から昨年12月の間、気分障害や胃腸炎、偏頭痛などを訴え医療機関が発行する診断書や領収書などを偽造し、病気休暇を不正に取得。同期間は那賀・海草両振興局に所属していた。聞き取り調査に対し「仕事がしんどかった。悪いことと思いながらやってしまった」と話しているという。
野口幸男県監察査察監は「公務員としてあってはならない行為。責任重大で刑事告発を検討する」と話した。
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