故郷への興味と活気の場に 海南ノビノス①

ゆうゆうスポーツクラブ海南クラブマネージャーの小西保行さんと商店街でかばん店を営む東美智さんは、4年前に行われた市民交流施設の機能を検討するワークショップに参加。市民としてノビノス誕生の初期段階から関わってきた。ワークショップでは旧市役所跡地が中心市街地を盛り上げる起爆剤や憩いの場になるようにと考えていたという。

商店街に店を構える東さんは、建設過程が近くで見られるのが楽しかったと思い起こす。図書館やホール、多目的室、長い時間ゆったり過ごせるような場所、とワークショップでみんなが提案したことが詰まった施設となったと感じている。小西さんも楽しい雰囲気の施設が出来上がったと思ったという。

ノビノスが完成した今、東さんはノビノスから商店街にも人が来る流れをつくっていかなくてはならないと考える。「これから市民も協力しなくては。まずは海南の人に楽しんでもらうのが大事。それからファンを増やしていかなくてはと思う」と展望を話す。進学や就職で地元を離れる人が多い中、寂しくなったり、つらくなったりした時に思い出す故郷には、やはり活気がなくてはならないと強い思いを抱く。

総合体育館の管理に携わる小西さんは、体育館もノビノスも、市民が年齢に関係なく、さまざまな人や学び、本などに出会う場所になってほしいという。そして地元の人が海南市を深く知る場所にもなるよう、郷土資料を充実させたり、語り継いだりする場にもなってほしいと話し、「郷土を知り、興味を持ち、自分の足で街を歩いてみて、地元のことから視野を広げてさまざまなことに気付く、という展開になれば」とノビノスから始まる学びの発展を楽しみにしている。

小西さん(左)と東さん

小西さん(左)と東さん

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