気軽に子ども預けて利用を 海南ノビノス③

海南ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)では、子育て経験者らが忙しい親に代わって子どもたちの面倒を見ている。運営している「子育て・あそびサポートぱお」理事の山﨑美和さんとアドバイザーの中川留美さんによれば、最近では産後のお母さんのサポートや習い事の送迎依頼も増えているという。一方で、利用したくてもできない人がいると山﨑さんは懸念する。

ノビノス内の託児室を運営する㈱明日香・ノビノス担当の鳥居さくらさんは、ターゲット層がファミサポと近いことから、双方の連携を考える。ノビノスでは、施設を利用する人に限り託児室の利用が可能。子どもを預けて本を読んだり、コーヒーを飲んだりして自分の時間を作ることで、外に出られないお母さんが一歩踏み出すきっかけにしてもらいたいという。そしてより柔軟な対応ができるファミサポを利用してもらえる流れをつくりたいという。

保育士の上平枝美さんは子どもを預けに来られないお母さんにこそ知ってもらう必要があるという。お母さんの中には、どんな人がどんなふうに対応してくれるか心配していたり、他のお母さんとの交流に不安を抱いたりする人もいる。「まずは一度預けてみて、子育ては一人でしなくても大丈夫ということに気付いてもらいたい。お母さんが孤立しないようにしていきたい」と話した。

道路を挟んで隣同士のノビノスと子育て支援機関。中川さんは「ノビノスでもお母さん同士が知り合い、つながりが深まる場になるとすてきだと思う」、鳥居さんは「お母さんに時間を作ってあげられる場になれば。ファミサポとともに助け合い、機能していきたい」と新しい子育ての場となることを思い描いている。

 

(左から)鳥居さん、上平さん、山﨑さん、中川さん

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