休業か、県外客お断りか 要請後の飲食店対応

一部施設への休業要請など和歌山県の緊急事態措置が強化されて初めて迎えた週末、和歌山市内では県立博物館や紀伊風土記の丘といった公共施設の他、パチンコ店など要請を受けた対象施設の多くが休業の看板を揚げた。

飲食店は要請の対象外だが、居酒屋などでは臨時休業の張り紙を掲示する店も見られた。営業を続ける店では、市内の喫茶店では県外からの客に来店を控えるよう呼び掛ける張り紙を掲示。張り紙は県外客の受け入れ自粛を求める県からの文書に添えられていたサンプルをもとに同店で製作した。

同店では訪れる常連客のため、テイクアウトの受け付けを始め、営業時間を短縮し、手指の消毒液の設置やドアを開けて換気するなど対策しながら営業。先日も大阪からの客が訪れており、25日からは要請を理由に断ることができるようになったという。

また、スーパーマーケットでは買い物客が往来し、ファストフード店ではテイクアウトの注文を待つ人々が並ぶ様子も見られた。

26日に行われた会見で仁坂吉伸知事は「職員に各地を視察してもらっている。皆さん要請に従い割合、休業してもらっているのでは」と話し、「県外の人が来ないように働き掛けているが、より強い措置が必要な場合もあり、視察の成果を合わせて判断を決めようと思う」とさらに厳しい措置の可能性を示した。

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