交番に感謝のマスク 地域の宮本さん手作り

お巡りさん、いつも見守りありがとう――。和歌山市西庄にある和歌山北警察署西庄交番に、地域住民の宮本春美さん(64)から、感謝の気持ちを込めたマスクが届けられた。

宮本さんは交番を通り掛かった時、勤務する森博裕警部補(47)とマスクについて話をした。森警部補は個人で使うマスクは不足していると話しつつ、PCR検査などをかたり電話がかかってくる新型コロナウイルスに関連する詐欺について気を付けてもらいたいと宮本さんに呼び掛けた。地域のために働く警察官の姿に心を打たれた宮本さんは、自宅でマスク26枚を作り、同交番に届けたいと北署に持ち込んだ。

宮本さんは大阪市西成区の人々に送るため、マスクをたくさん作ってきた。同交番に贈ったマスクは材料が不足する中で工夫を重ねた。ガーゼの代わりに夏物の反物を切り出し、ゴムの代わりにひもで調整できるようにした。

マスクを受け取った森警部補は「信用してもらえていると感じ、うれしく思った。こうしてマスクを頂いたことについては自分たちだけでなく、北署員全員がありがたく思っている」と語り、宮本さんは「陰で地域を支えてくれている方に、マスクという形で感謝の気持ちを表したかった」と話していた。

 

マスクを手に宮本さん(中央左)と森警部補(中央右)

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