収穫量41年連続で日本一 県産の柿シェア2割

2019年の和歌山県産の柿の収穫量は4万3400㌧で、18年産より4200㌧(11%)増え、1979年から41年連続で全国1位を記録したことが近畿農政局の統計で分かった。収穫量は全国の21%を占めており、出荷量は3万9200㌧(前年比11%増)だった。

実が収穫できる農地の面積を示す「結果樹面積」は2510㌶で、前年産に比べて20㌶(1%)減少。ピーク時の01年産との比較では15%減となっており、生産者の高齢化や急傾斜地での廃園、他の果樹への転換などが原因とみられる。

10㌃当たりの収量は1730㌔で、前年産を180㌔(12%)上回った。凍霜害による新芽の枯死で着果不良が一部の地域で見られたものの、おおむね天候に恵まれたことにより着果数が前年産より多くなったことや肥大が前年産並みであったことに加え、台風などによる落果などの被害が少なかったことが影響した。

収穫量、出荷量ともに増加したのは、結果樹面積が減少したものの、台風21号による大きな被害を受けた前年産より10㌃あたり収量が上昇したのが要因。

都道府県別の収穫量の割合は、県産がトップの21%を占め、次いで奈良県が15%で19年連続の2位、3位以下は福岡県の8%、岐阜県の7%、愛知県の5%と続いている。

つるし柿は日本一の産地の風物詩(かつらぎ町)

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