検温やマスク徹底 近大で学生の一部入構開始

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、4月3日から構内への立ち入りを規制していた和歌山県紀の川市西三谷の近畿大学生物理工学部で25日、大学院生の入構が始まった。学部生については6月8日から一部授業で入構が開始される。

入構開始に伴い、同大の1号館、2号館の入り口では出席カードリーダーによる入退出管理(学生証読み込み)や体温・マスク着用チェックなどを実施している。

各研究室共用部分用の消毒液配布やエレベーターホール・内部の消毒液の配置、6月以降は教室前の消毒液の配置、トイレのドアノブ、便座、便座のふた、トイレットペーパーのふた、水洗レバー消毒を行う。エレベーター内外の消毒もする。

各入り口には「発熱、咳、喉の痛みなどかぜ症状のある人、体調不良の人は入構できません」と掲示。手洗い、手指消毒、咳エチケット喚起やソーシャルディスタンスの確保、トイレはふたをして水を流すことなどを呼び掛けている。

授業は基本、オンラインで行うが、6月以降は学部生の一部の授業で対面授業を開始する予定としている。

生体システム工学専攻の修士1年、坂東賢さん(22)と小林航大さん(22)は「研究室では実験設備の消毒などをしっかりとしたい。手洗いうがいを心掛けたい」と話した。

また同大は新型コロナウイルス感染症拡大による困窮学生への支援策として、学生や大学院生らに一律5万円を支援。その他、同大応急奨学金(60万円、無利子・貸与)に加え、緊急奨学金の新設(20万円、無利子貸与、返還期間は卒業後10年間)、本年度の前期授業料の納付期限を約1カ月延長するなどする。

 

検温して構内に入る大学院生

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