異業種3人が開発 ひじき×コーヒーシフォン

5日にオープンしたばかりのコーヒー豆ショップ&カフェスペース「MARKEY’SCOFFEE(マーキーズコーヒー)」(和歌山県和歌山市狐島)は20日、数量限定で、ひじきとコーヒーのシフォンケーキ「海からの誘惑」を発売する。同店を営むマルキ珈琲の中西利文さん(45)、「3時のかんぶつ屋さん」(海南市藤白)の野田智也さん(43)、和歌山市加太の漁師・幸前禎泰さん(51)が商品開発した。

開店に合わせ、食を通じてつながった3人で、地元の特産を使った看板商品を作ろうと企画。中西さんによると、試行錯誤の上での商品開発は、15年前に1度は諦めた夢のカフェ開店への冒険の続きのようだったという。約2カ月間、何度も意見交換。加太で採れたひじきを粗く残して食感を出し、コーヒー風味のシフォンケーを作り上げた。ほろ苦くしっとりとしたシフォンで大人の味わいが楽しめる。

ケーキは一皿480円(税込み)。持ち帰りの場合は5切れ1500円(同)。夏までの期間限定、店頭での発売で、一日限定10個。

野田さんは「中西さんが厳選してくれたコーヒーの風味、幸前さんが収穫してくれた加太ひじきの存在感、そしてうちの乾物を使ったスイーツ作りのアイデアは、まさに『三銃士』の力の結晶です。限定数なのでお早めに」と話した。

中西さんは「加太へ向かう入り口にあるマーキーズコーヒーが和歌山の観光の窓口になったようでうれしい」と笑顔。「異業種だからこそ新しい何かを発見する。それこそフランス文学の三銃士のようですね」と話している。

問い合わせは同店(℡073・453・1157)。

 

「三銃士」のような3人(左から野田さん、中西さん、幸前さん)

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