WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

観光コーナーの営業再開、紀州館

 政府は19日から新型コロナウイルス感染防止策として自粛要請していた、北海道と首都圏(1都3県)の移動制限を解禁。全都道府県をまたいだ移動が可能となったこの日、東京有楽町にある県のアンテナショップ「わかやま紀州館」では、旅行相談や旅行代理店向けの営業活動を行う「観光コーナー」の営業を再開。休館となった4月9日から約2カ月ぶりとなる。
 わかやま紀州館の観光コーナーは、県の特産品などを販売する物産コーナーに併設され、県や観光連盟、各市町村が配布する観光パンフレットなどを多数配置。気軽に相談できる窓口があり、観光地の詳細やアクセスなどの情報を得ることができる。
 窓口には感染防止のため、お手製のビニールシートが張られ、館内の換気を促進するための送風機も設置。事業課長の山本圭治さんは「安心して来館いただけるようスタッフで工夫して設置した。県をまたぐ移動も徐々に認められるようになったので、段階的ではあるが県内への誘客促進に向けた活動を再開していきたい」と意気込みを語ってくれた。
 物産コーナーの営業時間は通常通りの午前10時~午後7時(日曜・祝日は午後6時まで)、観光コーナーは午前10時~午後7時(土曜・日曜・祝日は休館)となる。館長の村越隆文さんは「物産・観光の両コーナーの営業を再開できてうれしい。首都圏で和歌山に興味のある方がいれば、わかやま紀州館をぜひ紹介いただきたい。和歌山の魅力を発信していきます」。
 感染防止の徹底を図りつつ、新しい生活様式の中での観光振興の在り方が模索されている。
(次田尚弘/東京千代田区)