災害時停電復旧で協定 オークワと関電送配電

㈱オークワ(和歌山県和歌山市中島、神吉康成社長)と関西電力送配電㈱和歌山支社(同市岡山丁、近藤忠司支社長)は19日、「災害時における相互支援に関する協定」を締結した。大規模災害時に迅速に電力を復旧するため、作業にあたる人員のためのスペースや物資を確保する。

大規模災害が起きた場合、関西電力送配電が全国から電力の復旧要員を受け入れて迅速に復旧するために場所の確保が必要となる。そこで同社は4月、大型ショッピングセンターなどを展開するオークワに働き掛け、協定を締結することになった。

協定では、他地域からの災害復旧要員を受け入れて円滑かつ迅速に電力復旧に努める▽オークワが関西電力送配電からの要請に基づいて災害復旧要員の食料や日用品などの支援物資を提供し、復旧拠点設営用スペースとして駐車場を貸与する▽自治体からの要請に基づいて、関西電力送配電は自治体の指定するオークワの施設に可能な範囲で電力を供給する――としている。

関西電力送配電で行われた締結式で、神吉社長は「一昨年の台風では自宅で4日間停電を経験し、電力のありがたさを実感した。地域のライフラインとしての使命を果たすため、安全で安心な店舗運営に取り組んでいく」、近藤支社長は「協定により災害復旧がスムーズに稼働できるようになる。電力の安全および安定供給に努め、地域にさらに貢献していきたい」と話した。

協定書を手に近藤支社長㊧と神吉社長

協定書を手に近藤支社長㊧と神吉社長

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