困窮する学生支援 賃貸住宅セが和大に3000万円
新型コロナウイルスの影響で生活に困っている学生を支援しようと、㈱賃貸住宅センター(和歌山県和歌山市美園町、塚本治雄社長)は和歌山大学に3000万円を寄付した。3日に和歌山市栄谷の同大学で伊東千尋学長から塚本社長に感謝状が贈られた。
同社は大学が現在の栄谷キャンパスに移転を始めた1980年ごろから、当時周辺になかった学生の下宿先の手配やアルバイトの受け入れを行っている。新型コロナウイルスの影響でアルバイトがなくなり、生活に困窮している学生がいることを知り、いち早く支援したいと6月中旬に3000万円の寄付金を納入した。同大学では独自策として生活に困っている学生を対象に5万円の給付を行ったが、1000人近くから申請があり、財源の問題で一部の学生にしか給付できなかったという。
伊東学長は「(感染症流行の)第2波が来たら、どう対応しようかと大学でも考えていた。寄付のおかげで学生を支援できるようになると思う。もし第2波が来なくても、学生の生活支援に使っていきたい」、塚本社長は「学生のアルバイトがなくなっているという状況を聞き、少しでも役に立ててもらいたいと思った」と話していた。
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