陸奥の功績次代へ 竈山神社で生誕176年祭
和歌山県和歌山市出身の元外務大臣、陸奥宗光の生誕176年を祝う催しが7日、和歌山市和田の竈山神社(吉良義章宮司)で行われた。
「『陸奥宗光外務大臣』の功績を教育に活かす実行委員会」が実施。陸奥は1844年7月7日、紀州藩の勘定奉行である伊達宗弘の6番目の子どもとして同市に生まれた。和歌山藩の藩政改革を行い、第2次伊藤博文内閣では外務大臣として治外法権の撤廃と関税自主権の回復を実現し、外国との不平等条約を改正した。
ことしは陸奥の息子で日清講和条約での翻訳官を務め、神奈川県鎌倉で文化振興に貢献した陸奥廣吉の生誕151年、次男で鉱山経営を行い、鉱毒問題解決に奔走した古河潤吉の生誕150年祭も合わせて行われた。今後は廣吉が初代理事長を務めた「鎌倉同人会」と共に活動することも検討している。
式には同委員会のメンバーら約10人が出席。吉良宮司が祝詞を唱え、神の恵みを祈る鈴を鳴らした後、参加者は榊をささげ、本殿に向けて一礼した。
同実行委員会の臼井康浩事務局長は「皆さんとこうして陸奥を祭ることができ、良い日だった。次世代にも陸奥の生き方をつないでいかなくては」、吉良宮司は「新型コロナウイルスの影響で、世の中の枠組みも変わっていく。陸奥の功績を考えて伝えてもらいたい」と話した。
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