新たな取り組みも 新型コロナで苦境のNPO

新型コロナウイルス感染症の影響は、学校や企業だけでなく、NPO法人などの団体活動にも及んでいる。資金源となる寄付や会費、事業収入が減少し、運営の存続が危ぶまれている団体も多いという。

わかやまNPOセンターでは、他の支援機関と共に3月にアンケートを実施。スポーツ教室を運営する団体は教室が開催できないことにより会費が集められなかったり、作業所では業者から請け負う仕事が激減したりとさまざまな影響を受けていることが分かった。

持続化給付金をもらいたくても条件に当てはまらず、申請を断念する団体も少なくないという。同センターは寄付金を募る応援基金を立ち上げ、6月30日現在で43万2220円の寄付が集まっている。

緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常に戻りつつある現在も、活動は手探りの状況が続いている。夏に向けて多くのイベントが中止になったため対応に追われる団体、障害者支援やスポーツ指導など直接会う活動を見直す団体など、今後の取り組み方を考える状況にあるという。子ども食堂を運営する団体では、感染リスクを避けるためこれまで通りの開催ができない代わりに、食材を配達するなど工夫しているところもある。

一方、セミナー開催が中心の団体は、オンラインで実施することで参加数が増えプラスの影響もあった。

同センターの志場久起副理事長は「新型コロナの影響はこれからも続くと思う。支援の一つとして寄付を募るとともに、団体の活動も知ってもらいたい」と話す。寄付金の助成先を31日まで募集している。寄付金も引き続き受け付ける。

問い合わせは同センター(℡073・424・2223)。

NPOの活動掲示板。活動を再開しつつある団体もある

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