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和歌山さんぽみちプロジェクト

「Go Toトラベルキャンペーン」

10日、観光庁は国内旅行の需要を喚起する「Go Toトラベルキャンペーン」を22日以降に出発する旅行から適用すると発表した。県では、県民が県内宿泊施設などを利用する際に宿泊費などを割り引く電子チケット「わかやまリフレッシュプラン」の販売を開始。夏の観光シーズンを前に観光業の底上げを図るさまざまな施策がスタートする。
日本一の交通の要所、東京駅。東京アラート発動中の5月下旬。普段はビジネス客や旅行客でごった返す新幹線乗換口は閑散としていた。あれから1カ月。徐々に人の往来は多くなってきたが、未だビジネス客がほとんど。旅行客の姿は数えるほどだ。
「Go Toトラベルキャンペーン」は、旅行代金の半額(1人1泊あたり最大2万円、日帰り旅行は最大1万円)相当額の支援を受けられる制度。支援額のうち7割は旅行代金の割引、3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与される。22日以降の旅行を既に予約している人は旅行後に申請することで割引分を還付。27日以降は準備が整った旅行業者や予約サイト、宿の直販予約システム等で割引価格の旅行商品が販売される。
地域共通クーポンの本格実施は9月1日以降。旅行代金の15%を1枚1000円単位で発行される商品券で支払う。旅行先と隣接する都道府県で旅行期間中に限り、土産物店や飲食店、観光施設に加え、交通機関でも使用できるといい、観光に関わる幅広い業種を救済する役割がある。
連日、新規感染者の著しい増加が報道され人の移動が促進されることに不安の声が出ることは確かだが、できる限りの対策を施し経済の活性化を図ることもまた急務である。
(次田尚弘/東京千代田区)