新たに5人の感染確認 コロナ一日最多タイ

和歌山県は10日、県内の10~50代の5人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。一日に5人の感染者が確認されたのは4月25日以来、76日ぶりで、最多タイ。県内の感染者は累計71人となった。

5人のうち3人は、9日に感染が発表された和歌山信愛大学の10代男子学生の同級生。同大の学生と教職員計208人のPCR検査により陽性と分かった。3人のうち、岩出保健所管内の10代男性は9日に37・8度の発熱と全身の倦怠感があり、病状は安定。和歌山市の20代男性と20代女性は症状がなかった。

4人目の感染者は、9日に感染が発表された岩出保健所管内の60代男性会社員の同居家族で、50代女性ヘルパー。8日に37・5度の発熱と関節・筋肉痛などの症状があり、病状は安定している。

5人目は、橋本保健所管内の20代男性会社員。6日から全身の倦怠感があり、発熱や咳、味覚・嗅覚障害などが出てきたため医療機関2カ所を受診し、検査で陽性となった。病状は安定している。

保健所は、5人の家族や勤務先の同僚、友人ら濃厚接触者の検査を進める。

10日夕方に記者会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は、5人の中に症状がありながら出勤や外出をしていた例が見られたことから、「症状が出てからの出勤などは控えてほしい。県外などに行く場合も安全な外出を心掛けてもらいたい」と改めて県民に呼び掛けた。

会見では、報道陣の質問に答える中で、9日に感染が発表された60代男性会社員の同僚2人が陽性だったことが会見直前に分かったことも明らかにし、2人の詳細は改めて発表するとした。

新たな感染者を発表する野㞍技監

新たな感染者を発表する野㞍技監

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