新型コロナ感染者80人超 県が注意呼び掛け

新型コロナウイルスの県内感染者について、和歌山県は11日に和歌山市や海南保健所管内などの4人、12日に和歌山市の5人が新たに感染したと発表した。12日までで、県内で感染が確認されたのは累計で80人となった。県福祉保健部の野㞍孝子技監は11日の会見で「県外から持ち込まれた可能性もあるので、出掛ける時は気を付けてもらいたい。また、症状がある状態で職場には行かないよう改めてお願いしたい」と呼び掛けた。

11日に発表された感染者は和歌山市の30代男性会社員、海南保健所管内に住む50代の男性会社員、橋本保健所管内の40代女性会社員、20代の男子専門学生。

県によると、30代男性と50代男性は9日に感染が確認された60代男性会社員の同僚。女性会社員と男子専門学生は、10日に感染が確認された20代男性会社員の同居家族。

50代男性と女性会社員、男子専門学生は2週間以内に県外に外出していた。

30代の男性と女性会社員は症状がなく、50代男性は6日から鼻水やたんの症状、男子専門学生は9日からせきが出ていたという。感染者4人はいずれも医療機関に入院中。

12日に発表された5人は、すでに判明している陽性者の同僚や同居家族。このうち同市の50代男性会社員、40代女性アルバイト、10代の女子中学生は、10日に感染が発表された和歌山信愛大学に通う20代女性の同居家族。50代男性、女子中学生は無症状。40代の女性も微熱はあるが病状は安定しているという。女子中学生が通う中学校は13日を臨時休校とし、消毒を実施。同学年の生徒ら約70人にPCR検査を行うという。

この他、30代の男性会社員は9日に感染が発表された60代男性の同僚。6月26日に同僚ら5人で市内の飲食店で開かれた食事会に参加。これまでの検査で、参加者のうち4人が陽性となっていることから、県ではこの食事会で感染した可能性が高いとみている。6月29日に発熱、7月1日に嘔気があり以後も嘔吐(おうと)や下痢、せきなどの症状が出ていた。10日に検査し11日に陽性が判明。現在は入院中で肺炎像はあるが病状は安定しているという。

50代の主婦の女性は11日に感染が発表された30代男性の同居家族。喉に熱感があり、現在は入院中。

県をまたいだ移動への注意を呼び掛ける野㞍技監

県をまたいだ移動への注意を呼び掛ける野㞍技監

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