地域の夜回り11年目 清掃兼ねて有志が活動

地域を見守り青少年の非行を防ごうと、和歌山県BBS連盟(高垣晴夫会長)や有志による夜回り活動が10日、和歌山市のぶらくり丁周辺で行われた。

活動は2010年に始まり、ことしで11年目。毎月第2・第4金曜日の夜9時から、ぶらくり丁や新内(あろち)、JR和歌山駅周辺で活動。夜のまちの様子を確認しながら、遅くまで外出している若者らにさり気なく声を掛けるなどしている。

夏場は清掃を兼ねて実施しているが、メンバーによると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で夜の繁華街も大きく変化。人通りがまばらで若者も減り、ごみも少なくなったという。

この日は時折雨が降る天候のため、15人がぶらくり丁のアーケード内や周辺で活動。長い枝(え)に物をつかむ腕のような物が付いた器具を使い、たばこの吸い殻や空き缶などを拾いながら歩いた。中にはポイ捨てされたマスクもあった。

同市の森本華代さんは愛犬を連れて参加。「少しでも安全で安心なまちになればと加わりました。顔見知りになり、向こうから声を掛けてくれる人も多い。ボランティアの取り組みを皆さんに知ってもらいたいですね」とにっこり。

10年近く活動に携わり、少林寺拳法の道場を開く田村彰浩さんは「参加することで、地域や社会とのつながりが強くなったように思います。まちを良くするには、一人ひとりの意識が大事だと思います」と話していた。

ごみを拾いながら歩くメンバー

ごみを拾いながら歩くメンバー

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