和商がコールド勝ち 和工は1点遠く惜敗

「2020 夏 高校野球和歌山大会」は2日目の19日、和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で1回戦3試合があり、第1試合では和歌山工業が日高中津に1―2で敗れ初戦で姿を消した。第3試合では和歌山商業が投打に紀北工業を圧倒し、11―1で7回コールド勝ちを収めた。20~22日は試合がなく、3日目は23日に行われる。

【第1試合】

和歌山工業 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
日高中津 0 2 0 0 0 0 0 0 2

〔和〕友部―山野〔日〕太田―廣岡▽3塁打=山野(和)、太田(日)▽2塁打=井戸本(和)

2日目

和工は打線が相手先発の太田を最後まで攻略できず1点差で涙をのんだ。

先制したのは和工。1回表2死2塁から4番の山野が右越え適時3塁打を放ち1点を先制した。7回と9回は2死3塁の好機をつくったが太田の前にあと1本が出なかった。

先発したエースの友部は、5回以外は毎回走者を背負うも本塁は踏ませない粘りの投球を披露。2回に3安打を集中され逆転を許したが、カーブやスライダーなどの変化球を武器に打たせて取り、8回を91球で投げ切った。

和工の楠川剛史監督は「友部は球数が少なく思った以上によく投げてくれた。1回の好機であと1本出ていたら」と悔しさをにじませた。好投の友部は「カーブがよく決まり、低めに集めて打たせて取ることができた。三者凡退で抑えたかったが走者を出すことが多く、良いリズムで攻撃につなげることができなかった。負けたので出来は50点くらいです」と振り返っていた。

【第3試合】

和歌山商業 0 0 0 5 0 1 5 11
紀北工業 0 0 0 0 0 0 1 1

(7回コールド)

和商が12安打に8盗塁を絡め快勝した。4回表、四球と安打などで無死2、3塁とし、9番の松尾が右前に適時打を放ち先制。さらに3安打を集めこの回一挙5点を挙げた。7回は松尾英や村上の適時打などで5点を加え突き放した。

先発の松尾英は直球狙いの相手打線に対して直球で押し、7回途中で交代するまで無失点の好投を見せた。

和商の田中誠藏監督は「ほっとしている。足を絡めた攻撃がうまくいった」と話し、相手の先発・水落の対策については「変化球の後で直球に差し込まれないように、変化球をどんどん狙えと指示した。水落君にタイプが近い左投手に練習で投げさせた。4回はエンドランも含めやってきたことがはまった」と話した。

投打で活躍した松尾英は先制打の場面について、「直球一本に狙いを絞り、中堅から右翼方向に打とうと考えていた。先制点を取りたかったので打った瞬間は気持ち良かった」と笑顔で振り返った。投球については「尻上がりに球が走っていった。きょうの投球は80点。この大会のトップを取りたい」と話し、田中監督は「変化球が浮いていたので直球で押すよう指示した。昨年は悔しい思いをしたと思うが、うちのエースになってくれたなと思う」と目を細めていた。

【第2試合】

和歌山南陵 0 0 0 2 0 0 0 1 1 4
田辺工業 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

〔和〕浜―赤嶺〔田〕小出、寒川―山本▽2塁打=尾塲瀬、松尾(和)、津呂(田)

【18日第3試合】

高野山 0 1 3 1 0 0 0 2 7
神島 0 0 0 0 0 0 0 0 0

(8回コールド)
〔高〕植、天野―玉村綸、植〔神〕岡﨑―森口▽3塁打=片岡(高)▽2塁打=脊古2、玉村綸2(高)

好投を見せた友部(和工)

好投を見せた友部(和工)

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