海草振興局建設部の新庁舎 森小手穂に完成

海草振興局建設部の新庁舎が和歌山県和歌山市森小手穂に完成した。和歌山南スマートICに隣接しアクセスは良好。27日から移転し、通常業務の他、南部などで災害が生じた際には災害応援や職員の派遣などの緊急時の拠点としても活用する。

現在の建設部庁舎は同市築港と西河岸町にあり、津波浸水想定区域内に位置。また老朽化し耐震性も不足していたことから2018年1月から工事を行い、このほど完成した。

庁舎棟は木造一部鉄筋コンクリート造で地上2階。延べ面積は1721平方㍍。工事費は約6億4000万円。倉庫棟他は木造、鉄骨造で地上1階で延べ面積は896平方㍍。工事費は約3億40000万円。設計や用地取得、造成工事など、その他が約2億1000万円となっている。

木材は県産の紀州材(スギ・ヒノキ)で約264立法㍍(庁舎棟177立方㍍、倉庫棟他87立方㍍)に使用しているのが特徴。一部鉄筋コンクリート造とすることで、耐火要件がかからないよう工夫。木の温もりを感じられるようにした。

施工は㈱保田組(有田市辻堂、北畑忍代表取締役)、㈱ワッグ建設(和歌山市吹上、川並眞武社長)、近畿電設工業㈱(同市松江北、吉川幸夫代表取締役)、初島電設㈱(同市内原、竹村克治代表取締役)、㈱小薮設備(同市中之島、小藪勇二代表取締役)、東和冷機㈱(同市中島、中谷晃也代表取締役)が手掛けた。

同振興局の木村誠治参事は「より一層仕事に集中できる環境となった。災害時には部内の拠点として使う。地震津波の際にも対応できる施設になったのではないかと思う」と話した。

移転により、電話番号が変更となる。問い合わせは同局(℡073・488・7876、FAX073・488・5182)。

完成した海草振興局建設部の新庁舎

完成した海草振興局建設部の新庁舎

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧