県外持ち込みに危機感 コロナ感染者120人超

和歌山県は26日までに、県内の10~70代の10人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。連日の新規感染者には通勤や飲食などで大阪など県外を訪れている例が依然として多く、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「県外に出るときは感染予防対策を徹底し、帰ってきてから症状が出た場合は相談窓口や医療機関に相談してほしい」と改めて県民に注意を呼び掛けている。

25日の感染者は、岩出保健所管内の50代女性会社員と10代男子大学生、海南保健所管内の60代無職女性、橋本保健所管内の60代自営業男性の4人。病状はいずれも安定している。

50代女性は大阪市内に勤務し、22日から吐き気やめまいなどの症状があった。

男子大学生は大阪府内の大学に通い、18日に兵庫県内で友人とバーベキューをし、20~21日は大阪府内の友人宅で3人で宿泊。23日から発熱や頭痛などの症状が出ていた。

60代女性は18日から全身倦怠感、19日から発熱の症状があり、24日に肺炎像が確認された。

60代男性は17日、仕事関係の大阪府内の人らと橋本保健所管内で飲食をした。20日から発熱があり、21日に仕事の関係者から、感染者との濃厚接触があったとの連絡を受けたため自宅で待機していたが、その後、検査などの連絡がなかったため、24日に自ら保健所に連絡し、検体を採取し、陽性と判明した。

県には、検体採取後の24日深夜、大阪市から、この男性が感染者の濃厚接触者であるとの情報がメールで届いた。

26日の感染者は6人で、重症者はいない。岩出保健所管内の20代男子大学生は、23日に感染が発表された同じく20代男子大学生の友人で濃厚接触者。20~22日に一緒に食事などをしていた。

田辺保健所管内の50代男性会社員は、23日に発表された和歌山市の50代男性の濃厚接触者で、18日に同じ場所にいた。

海南保健所管内の70代無職男性は、25日に発表された60代女性の同居家族で、症状はない。

橋本保健所管内の40代自営業男性は、25日に発表された60代男性と同じく、大阪府内の感染者の濃厚接触者。17日に同管内で3人で飲食を共にしていた。

和歌山市の20代男性会社員は、21日から発熱や関節筋肉痛などの症状があり、24日に医療機関で検体を採取し、陽性と分かった。17~19日に大阪府内で友人と飲食をしていた。

もう一人は、大阪府在住の50代女性会社員。22日から家族2人で車で紀南地方を旅行し、所有するマンションに滞在していた。23日から咽頭痛などの症状があり、25日に陽性が判明し、府内の自宅に戻っている。不特定多数と接触する観光施設などは訪れていないという。

今回を含め県内の感染者は累計122人となり、31人が入院している。

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