道路の問題箇所を洗い出す 県民から行政に改良の提案を

鶴保 庸介

新型コロナウイルス感染症という未知なる戦いに追われた令和2年も半分の月日がたちました。不要不急の外出自粛、緊急事態宣言など皆さまの多大なるご協力に感謝申し上げます。感染症対策と経済活動を両立させる〝ウィズコロナ〟新しい日常に向けて頑張っていきましょう。
さて、近々、京奈和自動車道における根来インターチェンジの入り口の改良工事が始まることが決まりました=写真。
日頃から不満のあった方も多いと思いますが、あまり使われない左折専用車線で右折ができるようにするのです。
ご存知のない方のためにあらかじめ仕組みを申し上げておくと、道路の建設は国土交通省ではありますが、こうした車線の仕様細目については地域の警察署が管轄することになっており、この度は岩出警察が動いてくれることになりました。
ただ、おそらくはこうした動きは県下では珍しい方です。長い間の信号待ちでイライラし、もう一車線できれば渋滞なく走れるのに、というような思いをされている方々も多いのではないでしょうか?
働き方改革が叫ばれ、少子高齢化の中でわが国はより生産性を上げて行かねばならない昨今、無駄な時間待ちや渋滞は、わが国の憎むべき課題だと思います。
そこで皆さんにぜひ提案をしたい。
わが県においてこうした箇所箇所がこれからさらに改良がされていくように、まずは問題箇所を洗い出すことから始められないか。
もちろん長い間の使用で地域の中に溶け込んでしまっているものも多くあるでしょう。
しかし、ヨーロッパでは信号で止まり、発進することへの排気ガス根拠を配慮するなどして、交差点がロータリー化されていることや、アメリカなどいくつかの先進国の交差点では左折が自由にできる運用をなされていることなどはあまり日本では知られていません。
私は沖縄担当大臣時代、あまりにひどい渋滞を手直しすべく関係者の協力を呼びかけましたが、調べてみると日本一の渋滞箇所が那覇市内であり、そのためにこうした交差点のスムーズな移動が大きなポイントであることがわかってきただけでなく、多くの県民に支持をいただいた実感があります。
もちろん新しいバイパスのような道路を作ることも必要な場合もあるでしょうが、現存の道路の使用状況を変えていくだけで、大きく車の流れが変わることもわかっています。
例えば①交差点において右折車線を作る。②左折を原則常時可能にして、歩行者の安全のために渡り小島のような場所を作る。③スペースが許す交差点なら信号をなくし、ロータリー化する。などです。
これ以外にも沖縄では、レンタカーの借受場所を空港から離す、バスの通行時間には国際通りなど混雑が常態化しているような場所での駐車禁止などをやっていただきました。
皆さんからもわが県でできることを、ぜひご提案いただきたいし、ここの交差点、ここの道路を改良してほしい、などという声をもう一度行政にぶつけてみようではありませんか。ご意見はinfo@tsuruho.comまで。

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