オンラインで連係 高校生フォーラム閉会

アジア・オセアニア地域と日本の高校生が意見交換し、交流を深める「第6回アジア・オセアニア高校生フォーラム」が7月31日に最終日を迎え、閉会式が行われた。フォーラムは29日から始まり、ことしは新型コロナウイルスの影響でウェブ会議ツールを使って実施。海外18の国と地域、和歌山県内12校と県外5県が参加し、津波・防災対策、環境、観光・文化、教育、食糧問題のテーマごとに分科会を行い、議論の様子もライブ配信された。

最終日は分科会ごとのまとめを発表。和歌山信愛高校では、3年の宮井涼羽さん(18)、串野彩さん(17)、柴田朱音さん(17)が参加。宮井さんは教育の分科会でが子ども食堂の課題や貧困問題について発表。タブレット越しに同じ分科会メンバーの発表を興味深く聞いていた。

閉会式は同校の串野さんが司会を務めた。同フォーラム実行委員会の北山徹会長は「ことしはオンラインとはいえ、3日間議論し、学んだことで皆さんの間に強いつながりが生まれたのではないかと思う。フォーラムが皆さんにとって国際社会で活躍する第一歩になってくれたら」とあいさつした。

フォーラムを終えた串野さんは「司会は緊張したが、楽しんでできた。オンラインでの英会話レッスンも受けていたが、いろいろな国の人とのディスカッションは緊張した。まず今自分ができることは何かということを考える良いきっかけになった」、宮井さんは「インドネシアの教育は覚えることが中心で、今の日本は自らを表現する力を伸ばすことが求められているなど、いろいろな教育の違いを知った。1日目は緊張して話せなかったが、次第にリラックスして議論に参加できた」、柴田さんは「防災の分科会では火山について語る人もいたが、地震について話し合うことが多かった。他の国では国際問題に対する若い世代の関心が高いと思った」と振り返った。

まとめを発表する宮井さん

まとめを発表する宮井さん

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