ゆる~く伝える「黒江ことば」 グッズが人気

海南市観光協会は黒江地域で使われてきた言葉「黒江ことば」を伝えるグッズを販売している。

黒江ことばは紀州漆器の産地として親しまれてきた黒江で話されている方言。同協会の黒岩正和さんがカメラマンとして黒江で写真展を開いた際に地元の人に教えてもらったという。ほとんどは和歌山弁と同じだが、少し語調が強く、最近は使う人も少なくなっていることから、言葉が廃れてしまわないよう、次の世代にもつなげていきたいとグッズ化した。

グッズは手ぬぐい(750円)、豆辞典(680円)、マスキングテープ(380円)=全て税込み。マスキングテープは「いたずらっ子編」と「ピンチ編」の2種類展開。「あこさん(赤ちゃん)」や「にんにこ(おにぎり)」、「ここらわり(気持ち悪い)」などの黒江ことばをゆるいイラストとともに紹介している。想像以上に好評でマスキングテープの人気が高いという。

黒岩さんは「黒江ことばを知らない若い人に知ってもらいたいと思う。とっつきやすくなればとイラストも付けたので、言葉や文化を残して、次につなげていけたら」と話している。

JR海南駅の物産観光センター(かいぶつくん)や紀州漆器伝統産業館うるわし館など海南市内で販売。オンラインショップでも取り扱っている。

 

「黒江ことばを楽しく知って」と黒岩さん 

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