移動スーパーで見守り 紀の川市と業者が協定
和歌山県紀の川市は18日、日の丸観光バス㈱(本社=かつらぎ町佐野)のグループ会社、大家商店が運営する「移動スーパーまごの手」と包括連携協定を締結した。移動販売車で地域の集会所などに出向き、カフェを開くなど、地域の見守りの推進や活性化に寄与するのが狙い。
協定では、移動スーパーまごの手の役割として、見守りの他、地域の体操拠点やサロンなどの活動支援、地域の人々の生活状況の把握調査、災害時などに救護物品や食料物資を運搬することなどが盛り込まれている。
販売車を使った移動式カフェでは、飲み物を無料で提供し、地域の人々が集まりやすい環境の構築や見守り体制の充実を図る。さらに、高齢者見守り事業として、申請のあった人の自宅を訪問し、健康状態などを確認する取り組みを週1回実施する。
市役所で協定締結式が行われ、中村愼司市長と大家敏史代表取締役が協定書に署名した。
中村市長は「大変ありがたい。一人暮らしの市民や高齢者のためのよい事業だ」と感謝し、大家代表取締役は「市と連携しながら私たちの会社について知ってもらい、活動を通じて市民同士がつながりを持てる場ができればと思う」と話していた。
活動開始は9月の予定。約1200アイテムを運ぶことができ、地元の野菜や食料品なども届けるとしている。
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