WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

「和歌川」と河川公園の魅力

前号では、こんもりとした緑の虎伏山に建つ和歌山城の歴史と魅力を取り上げた。和歌山城を中心にさらに広域で市街地を見てみたい。すると、和歌山城の東側を大きく蛇行して流れる和歌川が目に飛び込んでくる。今週は和歌川と河川公園の魅力を紹介したい。
和歌川は市街地を南北に流れる一級河川。今から600年ほど前までは紀の川の下流域として和歌浦へと注いでいたという。当時発生した巨大地震と津波をきっかけに地形が変わり、紀の川は現在の流れになったとされる。それ故に和歌川は一級河川「紀の川」の派川となっている。
この和歌川、市堀川、大門川、真田堀川、有本川を合わせ「内川(うちかわ)」としても知られる。真田堀川の上流に位置する宇治ポンプ場と、有本川の上流に位置する有本ポンプ場から紀の川の水を取り入れると同時に、和歌川終末処理場近くの和歌川ポンプ場からも水が送られている。送られた水は市堀川を経由し紀の川と合流する。
和歌川大橋付近から小雑賀橋を経て新堀橋にかけての岸辺には、和歌川河川公園が広がり、テニスコート10面、児童野球場2面、サッカー場1面、ゲートボール場1面を誇るスポーツ施設の他、美しい桜並木が特徴の遊歩道もある。
バス停からも程近く駐車場も完備された公園。近年、水質が改善されきれいになった和歌川。ぜひ、川と親しむ機会をつくってみては。
(次田尚弘/和歌山市上空)