交通死亡事故減で成果 檜垣本部長離任会見

24日付で離任する和歌山県警の檜垣重臣本部長(53)は21日に、和歌山市小松原通の県警本部で会見を開き、2年間の任期について「18年連続して刑法犯認知件数の減少、また交通死亡事故件数が昨年、統計史上最少になるなど大きな成果を挙げられた。職員がしっかり職責を果たしてくれたおかげ」と振り返った。

2018年に着任し、印象に残った事件については昨年4月に橋本市で発生したストーカー行為者による放火殺人未遂事件を挙げ、「発生当初は被疑者の特定が難しかったが、被害者への対策、被疑者の割り出しをしっかりやってくれて、検挙に結び付いた。自分が和歌山に来てから起きた事件の中ではかなり凶悪だった」と話した。

県警に対しては、これから人口減少や高齢化が進む一方で、高速道路の建設やIR誘致など観光が促進される中で「犯罪の発生状況もこれから変わっていくのでは。柔軟に、かつ大胆に対応していってもらいたい」と述べた。

和歌山での思い出については高野山や田辺から本宮へ熊野古道を歩き、白浜に行くなど休日には県内を巡ったことを振り返り「高野山や熊野古道に歴史を感じた。歴史や神話に出てくる土地を歩けたのは貴重な経験だったと思う」と話した。

2年間の任期を振り返る檜垣本部長

2年間の任期を振り返る檜垣本部長

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