美容学生が技術競う オンラインバトル

全国の美容専門学校の学生がオンラインで技術を競う「学生たちのプライドをかけたオンラインバトル」が27日に開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で技術力や感性を競う発表の場が少なくなったことから、有志の5県6校の美容専門学校が企画。県内からはIBW美容専門学校(和歌山県和歌山市南汀丁、山本文子校長)が参加し、デッサンとパーマをかける際の髪にロッドを巻き付けるワインディングの2種目で競った。

同校では新型コロナウイルスの影響で4月からオンライン授業を始め、6月からようやく通常授業が始まったが、授業を受ける中で自分の技術に不安が生まれた学生もいたという。また校外のコンテストが中止になり、他学生との交流や自身の技術を確かめる機会がなくなっていた。交流があり、同じように悩みを抱えていた高山美容専門学校(東京都)からオンラインでの美容学生の競技大会の提案があり、和歌山、東京、北海道、富山、新潟の6校から約60人が参加した。

デッサンはレディースヘアをテーマに15分で描き上げ、ワインディングは1年生は40分、2年生は20分で仕上げた。同校では校内選抜で選ばれた10人が参加。会場となった同校に集まり、競技が始まると、学生は真剣な様子で髪の束を取り上げ、手際よくロッドに巻き付けていった。審査はデッサンとマネキンの写真を無料通話アプリLINEにアップロードし、審査員6人の間で共有して採点した。

2年生の石井寿喜人さん(23)は「学外のコンテストは1年ぶり。毎日、朝と放課後に練習していたけど、あまり力を出せなかった。国家試験に向けて、自分の思うようにできるようになれば」、1年生の鈴木伶菜さん(18)は「校内コンテストと違って、いろんな人と競えるチャンスだと思った。夏休みも先生からアドバイスをもらいながら練習した。緊張したけど楽しかった」と話していた。

審査の結果、ワインディング部門で1年生の鈴木さんが3位、三浦愛美さんが4位、2年生の寺本舞さんが4位、石井さんが5位となった。

学生が練習の成果を見せた

学生が練習の成果を見せた

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