工事現場から生中継 和工生がウェブ見学会

和歌山県立和歌山工業高校で8月31日、ウェブ会議ツールを使った工事現場見学会が行われた。土木科の2年生38人が参加し、解説とともに現場のライブ映像を通して技術や業界への理解を深めた。

「わかやま産業を支える人づくりプロジェクト」の一環として、木下建設㈱(有田市港町)では2016年から同校の生徒が工事現場の見学に訪れている。ことしは新型コロナウイルスの影響で現地での見学が難しくなったことから、ウェブ会議ツールとドローンを使った配信を実施。感染対策のため教室でも生徒は距離を空けて着席し、参加者も検温と消毒を行った。紀南河川国道事務所発注の田辺西バイパス小屋谷地区南改良工事から、田辺市内の掘削とのり面保護の工事現場から中継した。

中継ではドローンで上空から見た現場の映像や作業中のブルドーザーに接近する様子が映し出され、ドローンによる測量、建設機械の自動制御など、ICTを活用した工事についても解説した。360度カメラで撮影した映像を使ったブルドーザー操作体験や、より工事現場をリアルに体感できるVR体験も行われた。

福田正侍君(17)は「VRでは現場の様子や空、人などいろいろな景色が見られた。実際に見学できない中で、こうした形で見られるのはよい経験だった。まだ習っていないこともあり、いずれ就職した時に生かしたい」と話していた。

中継映像で工事現場の技術を学んだ

中継映像で工事現場の技術を学んだ

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