WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

健康づくりにも最適「秋葉山公園」

前号では、歩いて楽しむまちづくりと題し、美観促進の取り組みが進む「中央通り」を取り上げた。さらに南下していくと見えてくるのが秋葉山公園。和歌山城がある虎伏山と比べ緑の深さと面積の広さが特徴。今週は秋葉山公園を紹介したい。
秋葉山公園は昭和13年2月に開設された公園。面積は23・1㌶を誇り、標高は73㍍。昭和44年に市制80周年を記念し「市民の丘」として整備された。
歴史をひもとくと天文19年(1550)にさかのぼる。天明8年(1476)に海南市冷水に開設された本願寺派の御坊がこの地に移されたという。それ故に元は本願寺が所有する山で「御坊山」の名が付いていたが、昭和13年に市が山の南側2・7㌶を譲り受け、公園を開設。昭和25年に北側の6・6㌶を譲り受けた経緯がある。秋葉山の名は寛永5年(1793)羅漢寺の僧が静岡県から秋葉権現を勧請し山麓に堂を建てたことに由来するという。
さらに歴史をひもとくと、秋葉山の北西、国道42号沿いに位置する「猊口石(げいこうせき)」に行き着く。昭和63年3月に市の指定文化財となった史跡で、緑色片岩の岩山。その名は獅子(猊)が口を張った姿を思わせることに由来する。内部からは縄文時代に作られたとされる土器の破片やハマグリなどの貝殻が出土していることから、かつてこの付近が海岸線でありそれを示す遺跡といえる。
空から見ると山の南側に位置する建造物「秋葉山公園県民水泳場」が存在感を感じさせる。市民の丘の愛称が付けられた秋葉山。健康づくりのためにも、訪れてその魅力と歴史にふれてほしい。
(次田尚弘/和歌山市上空)