県内でも激しい風雨 台風10号接近で影響

大型で強い台風10号は7日正午現在、朝鮮半島東岸沖の日本海上にあり、時速50㌔で北に進んでいる。中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35㍍。6日から7日朝にかけては、九州の西の海上を非常に強い勢力で北上し、広範囲に暴風雨をもたらし、和歌山県和歌山市や海南市など県内沿岸部も波浪や暴風の警報が発表され、警戒が続いた。

県内の公共交通機関にも影響が出た。

JRきのくに線では7日午前6時50分ごろ、有田市の箕島―初島駅間で上り線の架線に飛来物が付着しているのが見つかった。撤去と確認作業のため、上下線10本の普通列車が部分運休、最大56分の遅れが生じ、約3000人に影響した。
和歌山―徳島間の南海フェリーは、7日の上下全便と、8日未明の2便の欠航を決めている。

日本航空の南紀白浜―東京(羽田)路線は、7日の2往復を欠航した。和歌山市内は7日午前11時21分に暴風警報が発表され、一時激しい風雨となった。まちなかでは、ゆっくりと走行する車や傘を風に飛ばされないよう注意しながら歩く人の姿が見られた。

和歌山地方気象台は、8日昼前まで波や風に警戒するよう呼び掛けている。

波しぶきが高く上がる片男波の海岸(7日午後2時30分ごろ)

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